第三章 足・耳を生かそう

一、私の起業

これから夢に挑戦しようとするあなたに負けずに夢に挑戦し続けています。現状は大分
に本社のある株式会社地域科学研究所という年商二億円強の企業を経営しており、もっと
もっと良い会社にしたいと一生懸命がんばっています。
私のビジネス経験は不動産鑑定士事務所から始まりました。一九七二年大学を卒業した
私は大企業で働く気を失っていて、とにかくお金も人脈も何もない若者が手っ取り早く自
分で仕事をすることができる道として、国家資格に基づく不動産鑑定士として開業するこ
とを目指し、大阪の鑑定事務所に勤めました。そこでは仕事も一生懸命しましたが最短コ
―スで資格を得ることに努め、予定通り資格を取得して、郷里の大分県で開業いたしまし
た。そこで、数年の内に業界内である程度成功をおさめ、事業拡大を目指して関連事業を
共同経営する形をとったこともありました。
結局、自分のやりたいことを自分の責任でやることが大事であることを再確認し、共同
経営を解消し、コンピュ―タ技術を積極的に取り入れて、不動産鑑定業と市町村の固定資
産税に関するコンサルティング事業を二本柱として事業を再構築しました。固定資産税関
係の業務ではシステムの販売だけでなく、必要なデ―タの調査とデ―タ作成まで請け負う
形で顧客である市町村の業務に深く入り込むように心がけました。その結果、毎年変化し
てゆく課税対象の確認業務など受託する範囲が広がると同時に毎年継続的に受託すること
が可能となり、事業の安定化につながりました。また、そこではコンピュ―タ技術、特に
画像などのデ―タと文字デ―タを一体的に扱うことが必要で、そのような技術の蓄積が進
み、そこからインタ―ネットのレンタルサ―バ―事業を開始することにもなりました。そ
の先にはネットワ―クの構築・管理などの分野がひろがっており、そこから当社の第三の
事業の柱が育つことになったのです。
きっかけは固定資産税のコンサルティング事業で沖縄の市町村から契約を頂くようにな
り、沖縄にも事務所を設け、頻繁に訪問するうちに沖縄の風土や文化に心から敬意をいだ
くようになりました。特に食文化はまさに医食同源そのものであり、私たちが失ってしま
ったすばらしい生きる知恵が豊かに根づいています。この沖縄の食品を全国に販売するこ
とを考えて、顧客デ―タベ―スとフリ―ダイヤルを組み合わせたテレマ―ケッティングと
いう方法でやることにしました。それから、約一年半ですが売上では当社第一の売上を上
げる部門に育ちました。この部門は毎月毎月確実に拡大してゆきます。顧客第一の精神で
本当に顧客に頼りにされる存在を目指してがんばって行きます。
また、いまインタ―ネットを活用した資産査定サ―ビスを開始する準備を始めています。
地図デ―タをインタ―ネットで送受信することをベ―スにした広域なサ―ビスを考えてい
ます。
このように次から次といろんなことをやって来ましたが、一つの事業が次の事業の芽と
なり、技術の蓄積が次のビジネスを可能とします。変化の激しいこの時代を生き抜くには
事業(商品)の寿命は五年と考えて、いつも新しい事業で売上の半分を稼ぐような強い体
質の企業にしなければなりません。
「地域社会からの信頼に高い水準で応え、社員の創意や自主性が十分に発揮できる社風
や理念が確立されている。」そういう中小企業がたくさん集まった地域は活力にあふれ、
不況などものともせずに力強く生きて行くことができるでしょう。自分の会社をそういう
良い会社にしたい、それが私の夢、挑戦です。



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