二、起業家は優等生ではない

〜独自の審美眼を持つ〜

あなたは審美眼を持っていますか?
少なくとも十年先のことを見ることができる眼のことです。十年先に、こうなっている
ということを筋道を立てて説明することができることです。そう、十年先をあたかも見て
きたように、話ができることです。しかしそれは、自分の一人よがりな物の見方ではあり
ません。他人に話して、みんなが“確かにそうなるな”と共感できる内容の事です。
将来情報通信技術が発達するとか、老人福祉が問題になるとか、言うのも十年後の事に
は間違いないのですが、それは、時代の流れと言いますか、現在地点に立った物の見方で
す。審美眼は、十年先から現在を見た時の事です。
現時点から今後の将来を見てみますと、情報通信技術は、益々発達して便利な世の中に
なり、家を出なくとも買い物や情報が取れるようになってきます。ただ漠然と、現在の延
長線上でものを見るとこのような見方になってきます。このような物の見方は起業家の審
美眼ではありません。起業家が持つ審美眼は、十年先に立って眺め、実に色々な問題点を
見つけだす眼なのです。問題点が見えたら、それに向かって今からどのようなことを始め
十年後には、どのような姿になっているのかを思い描くことができます。それが、起業家
においての夢や志の部分になっていきます。
十年先に立って眺めてみますと、十年先には、情報通信を含む電子部品業界は、大変な
時期を迎えるのです。もう電子機器などいらない、電子機器等捨ててしまえという事にな
っています。今後十年先に電磁気を大量に浴びた子供達、近眼の子供達、脳にある種の障
害を持つ子供達が続々と世の中にでてくるからです。今の電子機器においては、人間を無
視した商品といいますが、技術の革新だけを考えた商品が中心となり、技術革新の優れた
商品が大変すばらしい商品とされているからです。
人間は歩くことから、より早く目的地につくために様々な技術革新を遂げてきました。
自転車、バイク、車、鉄道、飛行機、すべてが人を目的地まで快適に、しかも早く運んで
くれるようになりました。しかし、それらは人間生活において環境を破壊するものとなり、
今では、みなさんご存知のように、健康食品、環境商品、人間にやさしい商品が取りざた
されています。電子機器においても、この先、同じ様なことが言えるのです。
今、その兆候は出てきています。人気アニメ番組のポケモンを見ていた子供達が、テン
カンやひきつけを起こしてしまうという騒動がありました。昔からすれば、絶対に考えら
れなかったことです。確実に今の子供達の体や精神を蝕んでいます。
このような問題点を探すことにより、進むべき方向性があらわれてくるのです。
未来から現在を眺め、問題点を探しだせる、それが審美眼です。


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