博多織デベロップメントカレッジ≪博多織デベロップBlog≫

2006年09月08日

~能楽師と遊ぼう vol.6~ in住吉神社能楽殿

『能の四季と装束七変化』
とぉ~~~~~~~~っても楽しかった。

ちょうど開演前に雨がそぼ降り、湿気で蒸し暑かった。
氷柱が会場内に立ち並び、涼を感じつつ、開演を待つ。
単の着物を着ていたのだが、絽でもいい感じ。季節はもう九月というのにまだまだ暑い・・

いよいよ開演。
鷹尾維教先生(観世流シテ方)の能のエピソードトークに始まり、
”四季の謡”へ。

春「吉野天人(よしのてんにん)」
夏「鵜飼(うかい)」 
(発音は、”う→かい”ではなく、”う ̄↓かい”だそう)
秋「井筒(いづつ)」 (高校の古典で覚えたなぁ。切ない恋歌)
冬「葛城(かづらき)」

一曲ずつ、曲の背景について維教先生に解説をいただく。
それから鷹尾維教先生・今村先生・?先生の三人による、お謡い。
先生方がお謡い前に扇子を動かす所作も、美しくおもしろい。

老松が描かれた鏡板を背景に、それぞれの情景を思い浮かべながら、謡の世界に入り込む。(歌詞は覚えていないので、その調べ・謡という音楽に聴き入る感じでした(^^;)
私は、春の調べが好き。

後半は
~唐織姿の舞(花頭着け)~ 季節「春」
鷹尾章弘先生が、真白な胴着姿に「馬毛(ばす)」と言われる馬のしっぽで出来た鬘をつけ登場。舞台上に、胴着の白が大変美しく映える。(胴着は、体の丸みを消す体型補正の役割を果たすのだそう。細身の人はかなりの厚み(綿の入った)のあるものを纏うらしい。どんなものか見てみたいな。 特に”薪能”では大変暑いとのこと!)

その上から、金糸の入った橙色の唐織の衣装を身にまとう。
衣装の襟足の形を少し変化させたり、肩上げ することで、人物もになったり作業姿へと変化する。
さらに鬘帯をつけるため腰をかがまれたが、厚く衣装に身を包まれ、なかなかかがむのも大変そう(++;


tomoe.gif
イメージ画像です


能面をつけていただき、その一枚の面の中にある様々な表情を知る。
『曇らせる』 面を下に向けると、憂い顔・泣き顔となる。
『照らす』 面を上に向けると明るい表情・微笑みの表情に。角度を付けることによって遠くを見つめるようにも見える。
表情もさることながら、曇らせるとか照らすとか。言葉の表現もまたオモシロイ。あらためて日本語の素晴らしさを感ずる。

頭の上につける”花頭”は、金の装飾が施され、大変きらびやかなのだが、材料は金属ではなく、皮を使って作られているとか。ビックリ。上部には鳳凰などが乗る。その部分は付け替え可能。様々なものへと変化する。これまたとてもオモシロイ!

ひとしきり、装束七変化を楽しませていただいた後、
章弘先生の”熊野(ゆや)”の舞を拝見する。


最後に、質疑応答コーナーにて、様々な質問が飛び交う。

もしも、シテ方が舞台で倒れた時には、どうなるのか。
→後見が桐戸口へをシテ方を運びだし、続演できないようであれば後見が舞台に立つのだそう。万が一、ご昇天ならばそこで幕を閉じる。。)

もしも、シテ方が舞台から落ちたら、地謡はどうするのか。謡を中断するのか。
→そのまま謡い続ける!!(^^;

能面をつけたときの視界は、どうなっているのか。
→目の穴は小指の爪!ほどの大きさ。(とっても小さい!)かつ、目の前4cm先に開いているので、かなり視界は狭いらしい。


”能”は観阿弥・世阿弥の時代から、とぎれることなく続いている。
そしてこれからも絶えることなく後世に続いてゆくよう、能楽師の方々は日々修練・努力されている。
博多織に通ずるものがあるな。。と思いつつ、能楽殿を後にする。


帰り道、鷹尾先生は意外とオヤジギャグ??!!かもーと、思い出し笑い。
(すみません♪)
能は奥深く、おもしろい。
いい一日だった!

投稿者 宮川 アリナ : 2006年09月08日 22:14

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