博多織デベロップメントカレッジ≪博多織デベロップBlog≫

2007年05月17日

承天NIGHT

夕刻より、承天禅寺の本殿にて、博多の『御供所まちづくり大学』イベントが行われた。

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地域の住民の方と、承天禅寺のご住職様を囲んでの楽しい交流会。
会の始めには、カレッジの講師でもあるちゃきちゃき博多っ子!瀧田館長の楽しいご挨拶もありました(^^)

承天寺は、今から766年前に遡る鎌倉時代に建立された。
その時代に思いを馳せるととても感慨深い歴史あるお寺である。(現在のご住職様は、なななんと126代目!)

(ご住職様は久留米の臨済宗妙心寺派”梅林寺”で修行の後、この博多の承天禅寺にお越しになった)
「自分の経験・体験によるもの以外のことは人に話してはいけないと、自分のお師匠さまにお教えいただいてますので・・」とお断りされて会は始まった。

承天寺にまつわる様々ないわれや、禅の心についてを私達にも分かるように簡単に分かりやすく教えていただく。

お寺の正式名称は『萬松山勅賜承天禅寺』という名であるが、その名にも由来があるのだそうだ。
その昔、お寺の周り一帯は、松林だったとのこと。当時の姿を残していこうという意向にて、今もなお、お寺の境内には松が数多く植えられている。
(承天寺は勅使のお寺。なんと、御所の松も植えられているそうです)

承天寺のエピソードは、まだまだ続く。

その①私達になじみ深い”年越しそば”
ある大飢饉の時、承天寺のお坊様がそばを振るまい、皆、無事に年を越せた。それが今の”年越しそば”の始まりとなった。

その②庭石
仏殿は、中国。裏庭は日本。庭石は島々。そしてそれを囲む玄界灘。
中国と日本の架け橋をしている姿をイメージして造られたのだそう。
うーむ。。なんとも壮大なお庭です。知らなかったぁ

その③托鉢
1,6のつく日に托鉢にでられるそうだ。(16日はなし)計、月6回。
一切、乗り物は使わない。どんな時にも出て行くのだそう。
(過去、雲水さまは昭和28年の水害の日にも出動!そして、帰れなくなったらしい(゚д゚;) )

「托鉢の方は、何と仰っているのか」という問いに対してのご回答。
実は、「法」と仰っていて、世の中のためを願って唱えられているのだそう。それを受けて、私たちは「布施」の心を受け止める。なるほど。

折りしも、5/5~5/16は、梅林寺の雲水さまが、久留米~大分の日田を歩いて托鉢に出る時期だったとのこと。雲水さまたちは、朝7時~夕方5時まで、小走りで歩き続ける。
お布施は、お米やお金なのだそうだが、お米の場合、一斗もある重さを首から下げることもあるそうだ!
そして帰路は、田主丸よりお寺までの18kmの道のりを、走って!帰るのだと。

└|∵|┐=3=3=3=3=3=3=3=3=3=3=3=3 

(修行一年目は皆、足を腫らすが、二年目には修行にて体ができているのだそうだ。すごい)

その④『天井がゆ』
朝は、米二合をおかゆにする。
人数が増えればその分、水を足す。天井が映ってみえるほどなので『天井がゆ』というのだそう。

その⑤「禅宗とは何ですか?」の質問に対して。。
禅宗とは、”自力”である。
しかし、それは”他力”が分かっての”自力”である。
人は一人で生きてはいけない。
『天上天下唯我独尊』という言葉があるが、それは自分が一番という意味ではない。
生きとし生けるもの、皆、命あるものである。誰もの命は変わらない。比べるものではない。それを理解したうえで、その生き物の中に存在する、我が尊いのだという意味なのである。

その他にも、会場から質問が多々飛び出した。
「辛いことがあった時、どうしたらよいのですか」という質問に対し、ご住職は

『固持究明(こじきゅうめい)』

とお答えになった。
悩む時には、なぜこの修行に入ったのか、自問自答する。
自分とは何か、原点に帰る。
自分の志を思い出すのだと。

これは、すべての者に通ずるものではなかろうか。私にとっては、まさに今、博多織で学ぶこと。これからの人生への指南となる言葉であると思う。
何事も初心ですね。うーむ頑張ろう。

楽しい講演会の後には、参加者の皆さんに、美味しいお抹茶と承天饅頭の振る舞いがありました。
ありがとうございます。


実はこのお寺では、御年80才になるおじいさんが、毎日お庭のお掃除をなさっている。
出勤時間は8時からだが、早朝の6時にはすでにお掃除をされている。早朝のお掃除は、奉仕のお時間なのだそう。。

いろんな意味で、このお寺に集まる人々の気持ちにしみじみと共感する一日となりました。
たくさんの人が集い、交流し、まち・地域をつくっていく。
きっとこれがお寺本来の姿なのだろうなぁ。

投稿者 宮川 アリナ : 2007年05月17日 23:30

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